公益財団法人埼玉県国際交流協会

スケジュール

時間 内容 詳細
10:00~10:05 開会あいさつ 主催者挨拶
10:05~10:15 ホームステイ事業概要の説明

事業実施方法について

受入の際の注意事項

協会からのお願い 等

(※資料:ホームステイ事業概要)

10:15~11:15 埼玉県オリンピック・パラリンピック課からの案内

2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、競技に参加する選手の家族に対してのホームステイ【埼玉県版ホームステイ(仮称)】についてのご案内と、今後の予定についてお話いただきました。

・テストホームステイについて

・埼玉県版ホームステイ募集要項

・質疑応答 等

11:15~11:55 ホストファミリー交流会

7月にテストホームステイを受入れたご家庭の体験談を参加者皆様へご紹介しました。その後、各グループで、ご自身のご経験を交えて、ディスカッションを行いました。

・食事について

・言語について 等

11:55~12:00 質疑応答と今後実施のホームステイについて  全体を通しての質疑応答とアンケートのご記入をしていただきました。11月10日(土)~11日(日)外国人留学生ホームステイについて、ご案内をいたしました。

 

埼玉県オリンピック・パラリンピック課からのご案内

埼玉県では東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に出場する選手のご家族や大会関係者をゲストとしてホームステイでお迎えする「埼玉県版ホームステイ(仮称)」の募集を行っております。現段階での登録者数は約280家庭となっております。今年度末までに500家庭の登録を目指し、現在、市町村や関連団体に周知をしております。すでにご登録済のご家庭もいらっしゃると思いますが、まだのご家庭は是非ご登録をお願いします。

ホームステイを実施しようとした経緯としましては、県内で4ヶ所が競技会場となっており、競技大会期間中は、多くの方の来県が予想されます。出場する選手の方々が決定するのは大会の開催ぎりぎりになるため、出場が決まったときには、宿泊施設は予約がいっぱいになっていて、泊まることが出来ないこともあるかと思います。また、中には金銭的にホテルに宿泊することが困難なご家庭もあるかと思います。そういった方たちも含めて、主催会場である東京へのアクセスも良い埼玉県でホームステイを実施し、皆さんに埼玉県を知っていただこうと思い、この事業を進めております。

埼玉県にはホストタウン登録があり、寄居町のブータン、加須市のコロンビア、鶴ヶ島市のミャンマー、さいたま市と三芳町はオランダ、三郷市はギリシャ、また埼玉県と所沢市のイタリア、県と新座市のブラジル、8月に登録された幸手市のベナン共和国の8つのホストタウンがあります。このホストタウンを中心に、ホームステイを実施できればと考えております。

現段階でのホームステイの期間としては、2020年7月20日から9月11日を予定しております。受入の人数や日数は、1名から3名の1泊から3泊を想定しております。埼玉県国際交流協会のホームステイは原則1名で1泊2日ですが、複数名で1泊から3泊になる点が、県版ホームステイの特徴になるかと思います。また、登録条件も国際交流協会のものとは違い、少し厳しくしております。(※埼玉県版ホームステイちらしを参照)

今年度から本番に向け、テストホームステイも検討しております。現在、加須市のコロンビアラグビーチームのホームステイが決定しています。今後もホストタウン含め、本番に向けてのテストホームステイを行いたいと思っております。

 

埼玉県オリンピック・パラリンピック課からのご案内風景

 

 

埼玉県版ホームステイ(仮称)についての質疑応答

Q.埼玉県内の競技会場の選手家族、ホストタウンの選手家族をゲストとしてお迎えするのですか?

A.お迎えするゲストは、県内開催競技会場の選手ご家族だけではなく、全競技の選手のご家族や大会関係者を対象としております。また、ホストタウンに限らず、全競技、全国籍を対象とします。

 

Q.留学生は最寄り駅まで来てくれますが、今回はそうはいかないと思います。ゲストとはどこで会うのでしょうか?

A.現段階では、県内各所にミーティングポイントを設けて、ゲストと会うようにしようかと考えております。お迎えが可能であることを登録の条件としています。

 

Q.選手家族を受入とあるが、選手の応援にゲストが出掛ける時、会場に送っていくことは出来るが、迎えに行くとなると混雑もしているし交通規制もあり難しいと思うが、どう考えていますか?

一緒に観戦が出来れば、送迎は問題ないと思うけれど…。

A.おっしゃる通りで、会場に規制がかかることは予想されます。まだ検討段階ではありますが、競技会場の最寄り駅までの送迎をお願いしようかと考えております。ホストはもちろんゲストにも、最寄り駅への交通手段の研修が必要であると考えております。

 

Q.ゲストはどんな方が来るのか不安があります。ゲストにも規制をかけていただきたいです。

A.ゲストは個人では申し込みは出来ないようになっており、各国オリンピック委員会、パラリンピック委員会、競技団体や大使館を通しての申込となりますので、そこで1つ規制がかかります。「泊る所がないからホームステイしよう」というだけの方は受け入れません。また、募集要項で、ゲストの保険加入を必須条件とします。

 

Q.ゲストが迷子になってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?

A.こちらもまだ検討中ではあるのですが、そういった事務局は設けようと考えています。

(※参加者様から外国人緊急カードの情報をいただき、参考にさせていただきました。)

   *「外国人緊急カード」については、こちらから

 

Q.オリンピック・パラリンピック競技大会でのホームステイは、東京都や他県でも実施する予定なのですか?

A.東京2020でのホームステイについては、埼玉県のみでの実施となります。ラグビー世界大会が静岡県で開催されるので、静岡県が試験的にホームステイをするかもしれないような話は伺っております。また、過去のオリンピック・パラリンピックですと、前々回のイギリスで大会ボランティアがホームステイをしたようです。日本では、長野冬季オリンピック・パラリンピック競技大会で、長野県がホームステイを実施しました。

 

テストホームステイ体験談のご紹介

前回、当協会で7月に実施しましたホームステイの中で、東京2020に向けてのテストホームステイを実施いたしました。テストホームステイは2泊3日で行い、県内のホストタウンの方をゲストとして受け入れていただきました。その時、ミャンマーの女性2名をお受入いただいたご家庭のお話をご紹介したいと思います。この後のグループディスカッションで皆様に「食事について」「言語について」をお話いただきたいので、その2つについてのお話をご紹介いたします。

 

〈食事について〉

こちらのご家庭にミャンマーの女性2名をお受入いただいた時、1名が洋食派、1名が和食派だったとのことで、どのように対応されたかを伺いました。その答えとして「2人は食事について、特別な主義を持っていなかったので、通常の家庭料理を出しました。1日目は和食、2日目は洋食にし、食べられないものは無理せず残すように伝えました。

今回のテストホームステイとは別の方ではありますが、肉以外食べられるとのことだったので、魚を出したところ“これは魚の肉だから食べられない”と言われたこともありました。プロフィールに食べられると記載があっても、違う場合もあるので、一緒に買い物へ行って、一緒に選ぶと確実だと思います。」とのことでした。(→日常生活の体験にもなる。)

 また、こちらのご家庭は、以前言葉の通じないご家族を受け入れたご経験があり、言語でコミュニケーションが取れず、更に、相手が年配の方やお子さんがいらっしゃり、食事の見当がつかず困ったそうです。その時は、初日に食べ放題のお店へ連れて行き、相手の好きなものが何か、どのくらいの量を食べるのか、味付けの好みなどを見て知り、その後の家での食事の参考にしたそうです。

(→言葉に頼らずとも相手を知る。)

 

〈言葉について〉

言葉の通じないご家族を受け入れた際に、滞在中、気を付けてほしいこと(家庭のルールや金銭面など)はどのように伝えたかを伺いました。「言葉が通じなくともお互いに分かろうとする気持ちがあれば楽しく過ごすことが出来ますが、お金や時間など正確に伝えなくてはならない話は、翻訳ツールを使って相手の母語でノートに書き出しました。翻訳ツールも時々間違いがあるので、一度相手の母語に訳したものを再度日本語に訳し、内容に間違いがないかをチェックしました。毎朝、そのノートを囲んで、(前日の)お金の清算をし、その日の希望や費用など見て、どう過ごすか決めていました。」とのことでした。

 

グループディスカッション

 紹介させていただいたお話から、グループに分かれ「食事について」「言葉について」お話していただきました。この2つのテーマに限らず、グループ内で今までのご経験やステイ中の過ごし方など、自由にお話していただきました。

 

グループディスカッションのまとめ