公益財団法人埼玉県国際交流協会

理事長からのメッセージ

 当協会の運営につきまして、日頃格別の御理解と御協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

 

 当協会は、「サラダボウルSAITAMA」を協会のビジョンとして掲げ、埼玉に暮らす、つながる、根を張る、関わるすべての人が、国籍や文化を超えて持てる力を思いのままに発揮できる環境をつくることで、いろどり豊かな社会の実現を目指しています。

 

 埼玉県の在留外国人数は、令和6年末に過去最高の26万2,382人を記録し、県民の約28人に1人が外国人という状況になっています。言語や文化の違いから生活の様々な面で課題を抱える外国人住民の方々への支援がこれまで以上に求められるとともに、県民の皆様の国際理解を広げ、異なる背景を持つ多文化の共生の推進を図る必要があります。

 

 このような状況の中、当協会は、「県内外国人住民への総合的な支援」、「国際的に活躍できる人材の育成」、「国際交流・国際協力活動の促進」を柱に事業を推進しております。

 

 外国人住民の方々が安心して暮らせるよう、多言語で生活相談を受け付ける外国人総合相談センター埼玉を運営しているほか、日本語力が十分でない外国人の日本語学習環境を整える事業にも力を入れております。

 

 埼玉から世界を舞台に活躍できる「グローバル人材」の育成を目指し、若者の海外留学を後押しする奨学金支給事業を行い、多くの若者を世界に送り出しております。

 

 言語や文化の違いを超えて活動するNGOが出展する国際フェアを開催し、多くの県民の皆様に国際交流、多文化共生を身近に感じていただいているほか、海外等で国際協力活動を行っているNGOへの助成事業も実施しております。

 

 一方、当協会事業における利用者・参加者の利便性向上や、事業の効果的な運営による経営の効率化・省力化を進めるために、DXをさらに推進し、持続可能な協会運営を実現しなければならないと考えております。

 

 当協会は、こうした多様な課題を解決し、埼玉県に暮らすすべての人がそれぞれの力を発揮して活躍できる社会を実現するため、今後も職員一丸となって邁進してまいります。

 

令和7年7月

公益財団法人埼玉県国際交流協会

理事長 福山 嗣朗